須弥壇分骨④ ~試しに柱にうるし風塗料を~
試しに柱にうるし風塗料を
納骨壇も完成し、周りも綺麗に整って参りましたが、唯一柱に何も施されていないことが気になって参ります。
そこで、お内陣より外側になるのですが、後堂の入り口の柱を「うるし風塗料」で塗ってみました。
なぜ「うるし風塗料」かというと、もちろんうるしは素人が扱うには敷居が高すぎます。又、うるしに近い塗料に「カシュー塗料」という素晴らしい塗料があるのですが、油性なので匂いもきついですし、シンナーなどの扱いも不慣れで難しいと考えました。なので、匂いも少なく素人にも扱いやすい水性の「うるし風塗料」を選択したわけです。
もちろん塗膜が薄いので何回も塗り重ねなくてはなりません。そこは根気でカバーです。
今回試しに塗るのは、こちらです。
引き戸の塗装
まずは引き戸を取り外し、ガラスを取ります。木工の建具は精巧に出来ていますので、元の場所に戻せるように全ての場所を記録しマスキングテープで書いておきます。
次に全体にヤスリがけをし、汚れを落とすと共に塗装ののりをよくします。知り合いの塗装屋さんに、「塗る前の準備が仕上がりを大きく左右する」と聞いたことがありましたので、しんどいですが入念にヤスリがけをします。その後サンディングシーラーを塗り重ね、その度に軽くヤスリがけをします。
準備が整ったらいよいよ「うるし風塗料」を塗っていきます。塗膜が薄いので最初はムラだらけになり不安になります。
ですが、塗料を信じて塗り重ねていくとだんだんと光沢がでてきます。塗り終えたらガラスを戻して引き戸は完成です。
柱の塗装
さて、次は柱の塗装です。まずは割れているところなどを木工用パテで埋め、全体にヤスリがけしていきます。すればするほど美しい木肌が出て参ります。
そうしましたら床のコンクリートと柱の間に隙間が空いていましたので、シリコンで埋めておきます。
そしてヤスリがけの終わった柱に、サンディングシーラーを塗り重ねていきます。
さて塗料をと思いましたら壁の剥がれが気になります。取れるところまでは取って、養生をし、シーラーを塗っておきます。そして素人の手で余っていた漆喰を塗っておきました。
では、いよいよ柱に塗装していきます。根気よく塗り重ねます。
完成
何日かかったか覚えていませんがついに完成しました。ビフォアフター。
釘隠しも購入して付けておきました。
次回は床の段差を解消する様をお届けします。