ご法話のオンライン配信は有用か?
2月に山陰教区布教団による地区別布教大会が、香宝寺さまと勝福寺さまで行われました。
私住職は山陰布教団の地区の役員(鳥取ブロック担当)を仰せつかっております。この度地区別布教大会が鳥取ブロック担当ということで運営をさせて頂きました。
組内の教化団体にもお声かけさせて頂いて、仏教壮年会・仏教婦人会・門徒推進員協議会・寺族婦人会の皆様にもご参加・ご参拝頂きました。
内容は、目の前にいらっしゃるご講師のご法話を聞かせて頂くのと、オンラインにて画面に映るご講師のご法話を聞かせて頂く違いを、ご門徒様視点と僧侶視点で見ていくというものです。そしてご門徒様からアンケートを通して率直な感想を頂きます。
二つの会場(香宝寺さまと勝福寺さま)に分かれて頂き、各会場3人のご講師にお話頂き、その内の各一人をもう一方の会場にオンライン配信しました。
香宝寺さま会場の方は、4人のご講師のお話を聞かせて頂きますが、2人目のみ勝福寺さまのご講師のお話をオンラインで聴聞します。
勝福寺さま会場の方は、4人のご講師のお話を聞かせて頂きますが、3人目のみ香宝寺さまのご講師のお話をオンラインで聴聞します。
といった具合です。連続してお話を聞かせて頂く中で、途中にオンライン配信が入っているため単純に比較しやすいと思い企画しました。
ご門徒様のアンケート結果を見ると、概ね受け入れられている様子で、違和感はあまりないとの回答も多くありました。もちろんこれはオンライン配信をお寺に参拝して見るのと、自宅で見るのとは違いますが、意外と抵抗が少ないことに驚きました。
ただ、配信される場合僧侶側の注意も必要であることも分かりました。ハイブリッド配信だったため、ご講師の先生は会場の方々だけを見がちです。そうすると映像を見ている側は目線が合わず、見づらくなる為、会場の方とカメラの両方に配慮する必要があります。
いずれにしましても、オンラインでのご法話の配信は、お寺にお参りすることが難しい方・入院中の方・入所中の方・遠方の方・海外の方など多くのご門徒様にご法話だけでなく法要なども含めてお届けすることができます。リスクの少ない「門信徒の皆様に向けた限定的な配信」はもっと取り組みを進めてもよいのではないかと思います。