カラー布袍(ふほう)
布袍とは私たち僧侶が道中着として着るものです。
従来は色は黒のみだったのですが、2007年3月に4色となりました。もう15年経つんですね。現在は黒に加えて濃樺茶色(コキカバチャイロ)、栗赤銅色(クリシャクドウイロ)、錆萌黄色(サビモエギイロ)の全4色が布袍として認められています。
その時は僧侶の反対意見が多かったように思うのですが、最初の頃はいろんな意味で話題となったこともあり、ちらほら見かけることはありましたが、最近ではカラー布袍を着ている僧侶をほとんど見かけたことがありません。
そんな中、カラー布袍をご法事でご自宅にお伺いする際に着ていったらどうかなと思いつき、錆萌黄色(サビモエギイロ)の布袍を誂えてもらいました。ご法事でご自宅にお邪魔する場合、そこで色衣に着替えますので、カラー布袍でお勤めをすることはありませんが、それによってお話しするきっかけをもたらすこともありますし、興味を持って貰えるかもしれません。又、妙寂寺が主催する研修会等や介護施設・病院など僧侶としてお伺いするときにはよいのではないかと思います。
先日伺ったお家の方に「爽やかですね」とお褒めの言葉を頂きました。
伝統も大事なことです。ですが、臨機応変に場所に応じて使用すればよいのではないかと思います。