看板の設置
お寺の県道側に面する2カ所にお寺の看板を1枚新設、1枚掛け替えました。
私が常々悩むことの一つに、「お寺としての荘厳さや威厳を保ちつつ、親しみやすいお寺を目指していく」というものがあります。どなたでも相談しやすいようにお寺への敷居を下げつつも、お仏事を司る施設であり僧侶であるからこそ一定の荘厳さや威厳を保つ必要があると思っています。
そのような思いの中で、まずは「ここにお寺がある。そしてこのお寺は妙寂寺というんだな。で、こんなことをしてくれるのか。こんなことを相談できるのか。」ということを知って頂くために、看板を設置することにしました。以前は山号寺号(お寺の名前)だけを看板に明示していましたが、じっと見ればどのようなお寺かわかるようにしました。
そして上部には「わたしの仏さまに出遇うお寺」と入れさせて頂きました。
「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。」宗祖の直弟である唯円さんは、この宗祖の言葉を「聖人のつねのおおせ」として聞かれ『歎異抄』に書き残してくださいました。
親鸞聖人も阿弥陀如来という仏さまに出遇われ、その仏さまのお救い・おはたらきは自分の為であったと味わわれたのでございましょう。
言い換えれば「わたしのための仏さま」、皆様が仏法をお聞き頂いて、その仏さまに出遇っていくお寺となっていきたいという思いも込め、看板を掛けさせて頂きました。
設置時の様子も少し見ておりましたが、高所恐怖症の私はゾワゾワしながら見ておりました。