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住職日記Diary

うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる

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すさまじい勢いで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が広がっています。うちのお寺でも行事を中止したり、会議を短縮したりと、様々な活動に影響を及ぼしています。

もしも私やお寺に住む家族が感染した場合、全ての宗教活動が行えなくなり、ご法事はおろかご葬儀をお勤めすることすら不可能になってしまいます。「今までお寺を大切にしてくださったご門徒のご葬儀をお勤めできない」これはお寺を預かる私にとって大問題です。皆様も感染した場合の家族・職場・社会などへの影響を考えると恐ろしくなっておられるのではないかと思います。

私たちの日常生活でも様々な支障が出てきています。マスクを発端とした物資の買い占め、現在では都市部を中心とした外出を控えるようにとの指示により食料品などの買い占めが起こっているようです。生協さんも配送が大変みたいです。

言うまでもありませんが先が見えない不安から買い占めは起きます。そして買い占めの報道等を見ると思い出されるのが、この言葉です。

うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる相田みつを

この言葉が私に大きくのし掛かってきます。

人間は不安になると安心するために過剰な行動をします。私もそうです。普段でも自分中心の生活をしている私です。ましてや不安が重なると、より自分本位になりがちです。買い占めの問題についても、「自分が必要な分を考えて買わないと、他の人も困ってしまう」ということを頭では分かっていても、予備として、先に品薄になったらと不安に陥り、必要以上のものを買ってしまいます。

こういった病気の流行や、製品の不足など大きくくくれば災害だと思います。普段から備蓄などを行っておくことの大切さを痛感させられます。

災害時こそ、同じ時代を生きる者として手を携え、助け合って生きていかなくてはなりませんね。

住職日記

妙寂寺第18世住職の日常を不定期で書きます。